ミーティングの公平性

  • 2019.11.19 Tuesday

  •  前回のブログでは、「サドベリーの裁判」について書かせてもらいましたが、今回はその第2回を書いてみたいと思います。

     

    →前回「サドベリーの裁判」

      http://n-sudbury.jugem.jp/?eid=521

     

     

     西宮サドベリーのミーティング・裁判を生徒の子達のミーティングで進めていく中で、大切にされていることがいくつかあります。

     これは、生徒の子達にも、もちろんスタッフにも全く同等に適用されます。

     

     ひとつは、「ミーティング内の発言で嘘をつかない」。

     ミーティングで、みんなの発言や意見をしっかり審議して、議論するためには、全ての発言に対する信用が必要となります。

     例えば、スクールでの問題に対してミーティングジャッジをする場合に、訴えた子がジャッジを勝ち取るために、発言の中で嘘の状況を入れ込んでいたり、訴えられた子がペナルティーを回避するために、嘘の発言をしてしまうと、それだけで正当なジャッジをすることができなくなります。

     生徒の子達は、例えば訴えられた子は、感情としてはペナルティーを受けたく無いという気持ちがあっても、訴えられた内容が正しければ、ミーティング内では感情を押しとどめて、ペナルティーは受けたく無いけれども「訴えられた内容に間違いはない」という感じ。

     

     先にも書いたように、ミーティング内での故意的な嘘の発言は、停学・退学に繋がる厳しさなので、この「ミーティング内の発言で嘘をつかない」はとても徹底されていて、子ども達もミーティングの中では特に慎重に発言してくれています。もちろんスタッフも同様な心掛けをしています。

     

     2つ目は、「ミーティング内では感情的にならない」。

     これは、例えば裁判の議題であれば、訴えた子と訴えられた子の双方に、それぞれ感情の思い入れがあるので、そのままだと、どうしてもお互いに攻撃的、反撃的な発言になってしまうのですが、ミーティングの前提として「感情的にならない」ということがあるので、双方ともができる限り冷静に、状況の説明や意見を言ってくれます。

     

     また、この「感情的」というのは訴えた子・訴えられた子だけに限ったことではなく、ミーティングに参加してジャッジする側の子達にも当てはまります。

     例えば、「〇〇に蹴られた」などの訴えが出た場合、訴えた子が受けた被害の発言をしていくので、聞いている側は蹴られた子へ感情が偏っていきます。さらにその日に起こったばかりのまだ熱い問題なので、そのまま感情に流されてしまうと、公平なジャッジよりももっと重いペナルティーに偏ってしまったりします。

     聞いてジャッジする側も「ミーティング内では感情的にならない」を強く心におきながら、訴えられた子の反論、目撃者の証言などを多角的に公平に加味して、ミーティングとしてのジャッジに繋げていくのです。

     

     

     もう一つは、「ミーティング決定の判例主義」。裁判などで使われている判例主義です。

     これは、上の2つとも繋がってくるのですが、ミーティング決定の公平性を強く保つためのものです。

     

     西宮サドベリーでのミーティングの決定については、それが裁判であっても、その他の議論のものであっても、「今回に行った決定が、今後の同様議題の前例ラインとなる」ことを強く意識しています。

     なので、生徒の子達のミーティングで話し合われる全ての議題は、「今後もずっと、同じラインで決定をしていくとしても、正当なものかどうか?」を考えながら、話し合います。

     

     どうしても、その時に出てきた議題に関しては、その時のホットな話題であり、問題であるので、「その時だけの決定」となってしまうと、一時的な、盛り上がって偏った決定になってしまいがち。

     

     ミーティングで何かを決定するというのは、スクールとしての「オフィシャルな決定」であり、それはその後も同じラインで決定されていかなければなりません。

     もちろん、状況に大きな変化があったり、解釈や戦略の大きな変更をスクールの決定としてするなら、前例と違う決定を行うことはあるのですが、「今回は、なぜ前例と違った決定になるのか?」はしっかり話し合われます。

     

     例えば、同じ議題が出されたとして、「スクールでみんなに好かれている子」と「みんなから嫌われている子」のどちらが出しても同じ結論でなければなりません。

     ミーティングの中で議論していく中で盛り上がって、「じゃあこれでジャッジしよう!」となっても、いちど立ち止まって、「今後もずっとそのラインで問題ないのかどうか」を考えてみます。

     

     

     サドベリーの「子ども達による学校運営」。

     そのミーティングの中には、とても深いものが詰まっているのです。

     

     

     

    — 西宮サドベリースクール —
    Facebook:https://www.facebook.com/nishinomiya.sud
    Twitter:https://twitter.com/nishinomiya_sud
    HP:http://www.nishinomiya-sud.com/


    スポンサーサイト

  • 2019.12.03 Tuesday


  • コメント
    コメントする











    西宮サドベリースクール

    西宮サドべリースクールは、
    4〜19歳の子ども達を対象とした
    テストなし、時間割なし、
    子どもたちによる学校運営の
    21世紀スタイルの民間の学校です。
    西宮サドベリースクール

    『最近の投稿』

    『カテゴリ』





    リンク 西宮サドベリースクールHP
    西宮サドベリーTwitter
    西宮サドベリーfacebook
    search this site.

    others

    PR